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アナフィラキシー

アナフィラキシーとは

アナフィラキシーは、過剰なアレルギー反応により全身に強い症状が現れる病気で、最も重篤な場合には命に関わることがあります。
アナフィラキシーショックでは、以下の症状が現れます。

  • 血圧低下
  • 呼吸困難
  • 意識障害 

このため迅速な対応が必要になります。症状が一度落ち着いた後、数時間(4〜12時間後)に再発することがあり、これを二相性反応と呼びます。

アナフィラキシーの原因

アナフィラキシーは、アレルゲンが体内に入ることによって発症します。
主な原因には、食物、薬物、昆虫毒、ラテックス(ゴム)などがあります。

食物では、鶏卵、乳製品、小麦、木の実などが多く、特にショック症状を引き起こすことがあります。10~20%の子どもに食物アレルギーがあるとされます。

薬物では造影剤やワクチン、抗生物質が原因となることがあります。
昆虫毒、特にハチの毒もアナフィラキシーを引き起こします。アシナガバチやスズメバチに刺されると免疫反応が過剰に働き、アナフィラキシーが発症することがあります。
ラテックスアレルギーやアニサキス、食品添加物も原因となることがあり、注意が必要です。
また、運動が引き金となる「食物依存性運動誘発性アナフィラキシー」も注意が必要です。

アナフィラキシーの症状

アナフィラキシーの症状は多岐にわたり、以下のような症状が現れます。

  • 皮膚や粘膜の症状(かゆみ、蕁麻疹、目の腫れ)
  • 呼吸器系症状(鼻水、喉の違和感、咳)
  • 消化器系(吐き気、腹痛、下痢)
  • 心血管系(動悸、血圧低下)
  • 中枢神経系(不安、意識の混濁) など

特に喘息発作や血管迷走神経反射といった症状が、アナフィラキシーと誤診されることがあります。

アナフィラキシーへの対処法

アナフィラキシーが発生した場合、迅速な対応が求められます。
まず、原因となるアレルゲンを取り除き、エピペンなどのアドレナリンを使用します。エピペンは自己注射薬で、速やかに効果を発揮しますが、持続時間は短いため注意が必要です。投与後は、安静を保ちながら急変に備えることが重要です。

アナフィラキシーの治療

アナフィラキシーの治療には、アドレナリンの投与やアレルゲン免疫療法があります。

1. アドレナリンの投与

アドレナリンはアレルギー反応を抑えるホルモンで、これの投与が治療の第一選択になります。緊急時に即座に使用可能ですが、正しく使用するためのトレーニングが重要です。エピペンは直射日光や高温を避け、常に持ち歩くことが大切です。

2. アレルゲン免疫療法

これはアレルゲンに少しずつ体を慣らし、アレルギー反応を軽減させる治療法です。アレルギーに対する根本的な治療であり、専門医の指導のもとで行われます。食物アレルギーに対する経口免疫療法は、リスクが高いため、慎重に進める必要があります。

アナフィラキシーの予防

アナフィラキシーの予防には、アレルゲンを避けることが基本です。
食物アレルギーの場合は、過度な食事制限が成長発達に影響する可能性があるため、医師と相談しながら適切な対策を講じることが大切です。
また、ハチなど虫の多い場所に出かける際には、黒っぽい服や香水を避け、落ち着いて行動するよう心がけましょう。

アナフィラキシーは迅速な対応が求められる緊急事態であり、家族や周囲と情報を共有し、緊急時に備えることが重要です。正しい知識を持ち、必要な対策を講じることで、アナフィラキシーによるリスクを最小限に抑えることができます。

【お気軽にご相談ください】

恵比寿こどもクリニックでは、小児科専門医・アレルギー専門医の保科しほ院長を中心に、『共育て』をモットーに診療を行っています。日々子育てに悩むご両親と同じ目線で、お子さんの病気や健康の問題に向き合うことはもちろん、ご両親の支援にも積極的に取り組んでいます。

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(こころみ医学『アナフィラキシー』
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