打撲
打撲は、いわゆる打ち身と呼ばれ、転倒や転落など何らかの衝撃が加わることで、体が損傷を受けるものです。
子どもは頭が大きくて重く、バランスを崩しやすいため転倒しやすいという特徴があります。寝返りがうてるようになった赤ちゃんでは、ベッドやベビーカーからの転落事故が起こります。子どもが動くようになってからは、階段や遊具、自転車などからの転落もけがにつながり、ベランダや窓からの転落事故は後を絶ちません。
症状
打撲によって皮膚が変色する皮下出血は「青あざ」ともいわれ、細胞のすき間にたまった血が皮膚を通して見えるものです。青紫色だったものは、時間が経つにつれて黄色から茶色へと変化し、徐々に消えていきます。重力に従って色味の部位が移動することもあります。
対処法
ぶつけたときは冷たい濡れタオルや、タオルでくるんだ保冷剤を使用して患部を冷やします。皮膚表面に作用する冷却シートはおすすめできません。深部への冷却効果はない上に、傷がある場合はシートを使うと悪影響になります。
注意点
胸やおなか、頭部を打撲した場合は命に関わるおそれがあり、注意が必要です。ぶつけたときは症状がなくても、時間が経過してから症状が出現することもあります。
以下ような様子が見られる場合は、直ちに救急車を呼んでください。
- 頭やおなかなど、受傷部位をひどく痛がる
- 顔色が悪い
- 意識がおかしい
- けいれん
- 嘔吐 など
受傷部位に応じた注意点
頭部打撲
生後数ヶ月でソファーやベッドからの転落、抱っこをしていて落としてしまったというケースもよくあります。心配な場合は受診をおすすめします。
顔色が悪い、嘔吐が頻回である場合は救急車を呼んでください。打った場所が数日後に腫れてきた場合は、骨折の可能性もあるため、病院を受診しましょう。
眼球打撲
目の近くにボールをぶつけたなどで、目の周りにパンダのような跡がある場合には、顔の骨の骨折がないか、目の動きは問題ないかを確認してください。目の周囲をぶつけた場合は、受診をおすすめします。
顔の傷
顔はぶつけたり、切ったりしやすい箇所ですが、ぱっくり切れている傷は当院での処置が難しいため、皮膚科や外科のある病院を受診してください。
→当院の周辺ですと、日赤医療センターや都立広尾病院が対応しています。
☞他のけがや傷に関しては、けがのページもご参照ください。
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恵比寿こどもクリニックでは、小児科専門医・アレルギー専門医の保科しほ院長を中心に、『共育て』をモットーに診療を行っています。日々子育てに悩むご両親と同じ目線で、お子さんの病気や健康の問題に向き合うことはもちろん、ご両親の支援にも積極的に取り組んでいます。
より良い医療を追求するために、東京と神奈川を中心にコミュニティ・クリニックを展開している医療法人社団こころみから、運営サポートを受けています。
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(こころみ医学『子供のケガ』内の打撲の部分
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