やけど
子どもは好奇心が強く、学習能力が十分に発達していないため、熱いものが危険であるという認識を持つことが難しいです。また、熱いものに触れてもすぐに手を離せないことが多く、ちょっとした不注意でやけどを負ってしまうことがあります。
子どもの皮膚は、大人に比べて薄く、熱に対する耐性が低いため、同じ温度の熱でも大人より深いやけどを負いやすいという特徴があります。
また、消毒液や漂白剤などの化学物質による化学熱傷も存在します。
原因
やけどの原因には、以下のようなものがあげられます。
- お茶やみそ汁などの高温の液体が皮膚にかかること
- アイロンやストーブなどの熱い物に接触すること
電気ケトルや炊飯器などの湯気は、熱湯より高温になるためさらに危険です。
対処法
やけどを負った場合に取るべき対応は以下の通りです。
- すぐに流水で20分間冷やす。
冷やす際には、以下の点に注意しましょう。
・冷やしすぎて子どもの体温が下がらないようにする。
・氷水ではなく水道水を用いる(低温で患部の組織を傷つけ、血流が悪化してしまうため)。
・冷やす時は服を脱がせるのではなく、服の上から行う(無理に服を脱がせると皮膚がはがれ、治癒が遅れることがあるため)。
ただし、消毒液や漂白剤などによる化学熱傷の場合は服を早急に脱がせ、薬品に触れないようにすることが大切です。 - 顔や頭、指の関節など、重要な器官が関わる場合には、傷の範囲が小さくても病院を受診しましょう。
顔の皮膚は薄く、熱によるダメージを受けやすいです。やけどの跡が残ると、美容面でも問題が生じる可能性があります。また、指の関節をやけどすると、指の動きに影響を与えることもあるため、早期の治療が重要です。
低温熱傷
低温熱傷とは、40~55度程度のものに長時間接触することによって、皮膚にダメージが与えられるものです。
特に冬場に湯たんぽや電気毛布などを使用している際に発生しやすいやけどです。
低温熱傷は、長時間接触することで皮膚が損傷し、見た目よりもダメージが深いことが多いため、治療に時間がかかることがあります。
子どものやけどには様々な原因とリスクがあり、予防と迅速な対応が重要です。特に顔や関節など重要な部位にやけどを負った場合や、化学熱傷の場合には、早急に専門的な治療が必要となります。
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