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急性胃腸炎(ウイルス性胃腸炎)

ウイルス性胃腸炎は、嘔吐や下痢を主症状とする急性の胃腸疾患で、特に乳幼児に多く見られます。
主な原因となるウイルスには、以下のものがあります。

  • ロタウイルス
  • ノロウイルス
  • 腸管アデノウイルス

ロタウイルス

ロタウイルスは3月〜5月に多く、乳幼児(特に6ヶ月〜2歳)に感染しやすいです。
症状は以下のものがあげられます。

  • 白くて酸っぱいにおいの水のような下痢
  • 嘔吐
  • 発熱
  • 腹痛

ほとんどの子どもが5歳までに感染します。
予防にはロタウイルスワクチンが効果的で、生後6週〜14週6日の間に接種する必要があります。

ノロウイルス

ノロウイルスは11月〜2月に流行し、すべての年齢層に感染します。
症状は以下のものがあげられます。

  • 突然の嘔吐や下痢
  • 腹痛
  • 微熱

主に食べ物や人から感染します。症状は1〜2日で軽快しますが、集団発生が多く、特に食中毒として注意が必要です。

腸管アデノウイルス

腸管アデノウイルスは年間を通じて見られ、3歳以下の子どもがかかりやすいです。
症状は以下のものがあげられます。

  • 1週間以上続く下痢
  • 軽度の発熱と嘔吐

感染源は乳幼児の便からです。

ウイルス性胃腸炎の症状

ウイルス性胃腸炎に共通してみられる症状は、

  • 下痢(1〜7日間)
  • 嘔吐(数回または2〜3日間)
  • 腹痛
  • 微熱など

があげられます。
特に脱水症状が問題で、乳児では重症化することが多いです。

脱水症状の症状には以下のようなものがあります。

  • 口や唇の乾き
  • 尿量が少ない
  • いつもより機嫌が悪い
  • ぐったり感
  • 泣いても涙が出てこない など

これらの症状が見られた場合は、早急に医療機関で診察を受けるべきです。

感染経路

ウイルス性胃腸炎の感染経路には、「人からの感染」と「食べ物からの感染」があります。

  • 人からの感染:感染者の便や吐瀉物を触った手を介して広がります。ノロウイルスでは空気中の乾燥したウイルスを吸い込むことでも感染します。
  • 食べ物からの感染:ウイルスで汚染された食材(二枚貝など)や調理器具を介しての感染もあります。

診断

診断は主に症状や流行状況から行われ、ウイルスの種類を特定する検査は通常行われません。

治療

治療は、以下のような対症療法が中心です。

  • 吐き気止め
  • 整腸剤
  • 解熱剤 など

が症状に合わせて医師から処方されます。
脱水がひどい場合は点滴で水分と電解質を補充します。
家庭での対応としては、嘔吐時には食事を与えず、経口補水液を少量ずつ与えることが推奨されます。下痢が続く場合は、食事よりも水分補給を優先し、腸を刺激しないように注意します。

予防

ウイルスを家庭内に広めないための予防方法には、以下のものがあります。

  • 手洗い:石鹸を使い、流水でしっかり手を洗うことが求められます。アルコール消毒は効果がありません。
  • 汚染物の処理:汚染された物は速やかに処理し、消毒を行うことが必要です。汚染物を触る際には、必ず使い捨ての手袋をしましょう。
  • 加熱:特に二枚貝などは中心部まで十分に加熱する必要があります。

ウイルス性胃腸炎は、適切な予防や治療を行うことで、重症化を防ぎ、早期回復が期待できる病気です。

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(こころみ医学『ウイルス性胃腸炎の原因と治療』
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