メニュー

水痘(みずぼうそう)

水痘(みずぼうそう)は、発疹を伴う感染症で、「水痘帯状疱疹ウイルス」によって引き起こされます。水痘ワクチンの定期接種が始まった2014年以降、小児の患者数は減少していますが、依然として多くの発症例があります。水痘ウイルスは、水痘が治癒後も神経に潜み、免疫低下や加齢などで再活性化し、帯状疱疹として症状を示すことがあります。

症状と感染力

主な症状には、以下のようなものがあります。

  • 38度程度の発熱
  • 発疹

発疹は水疱や膿疱として現れ、かゆみを伴います。発熱とともに出現し、約3日間続くことが多いです。最初は赤い斑点として現れ、その後、水疱や膿疱に進行し、最終的にはかさぶたになります。
発疹は1〜2日前から発症し、発疹後4〜5日間、またはかさぶたになるまで感染力があり、1人の患者が8〜10人に感染させる可能性があります。
合併症の症状には、

  • 皮膚の細菌感染
  • 肺炎
  • 脳炎
  • 熱性けいれん など

があり、これらが重症化すると入院が必要です。
特に1歳未満や15歳以上の年齢層では合併症のリスクが高くなります。

診断と治療

診断は通常、症状に基づいて行われます。確定診断が必要な場合には、PCR検査や血液検査が行われることもあります。
治療は主に症状を和らげるための対症療法が行われます。

  • 軽度の場合:塗り薬や抗ウイルス薬
  • 重症化が予測される場合:点滴での抗ウイルス薬の投与

家庭での対応

家庭での対応として、以下のことを心がけましょう。

  • 部屋を別にして、こまめに換気を行う。
  • お互いにマスクを着用する。
  • 子どもが発疹を掻きむしらないように爪を短くしておく。

お子さんが元気であればシャワーをしても大丈夫ですが、水疱をつぶさないよう泡で軽く洗いましょう。

感染予防

水痘は飛沫感染、空気感染、接触感染により広がります。
感染予防としては、水痘ワクチンが有効であり、これにより水痘の発症や重症化を予防することができます。
水痘ワクチンのスケジュールは以下の通りです。

  • 1回目:生後12〜15ヶ月まで
  • 2回目:1回目から6〜12ヶ月後(3歳になるまでに)

水痘に感染した場合、発疹がかさぶたになるまで登園・登校は控えるべきです。
家族に水痘患者がいる場合は、家族内での対応を検討する必要があります。

水痘は予防接種で予防可能であり、早期のワクチン接種が重要です。家庭内での感染拡大防止と早期対応が重要な感染症です。

【お気軽にご相談ください】

恵比寿こどもクリニックでは、小児科専門医・アレルギー専門医の保科しほ院長を中心に、『共育て』をモットーに診療を行っています。日々子育てに悩むご両親と同じ目線で、お子さんの病気や健康の問題に向き合うことはもちろん、ご両親の支援にも積極的に取り組んでいます。

より良い医療を追求するために、東京と神奈川を中心にコミュニティ・クリニックを展開している医療法人社団こころみから、運営サポートを受けています。

地域密着型のかかりつけ小児科クリニックとして、お子さんの成長を共に見守っていくことを目指しております。
お子さんの病気や健康のお悩みはもちろん、恵比寿の子育ての安心に貢献したいと思っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

Tel: 03-3442-2525
Web予約はこちらから

(こころみ医学『水痘』
https://cocoromi-cl.jp/knowledge/pediatrics/rare-pediatrics/chickenpox/

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME