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発熱・風邪

発熱

子どもの発熱に関する対応と解熱剤の使い方について、以下のポイントを押さえることが重要です。

速やかに受診が必要な場合

3カ月未満の子どもが発熱した場合、重篤な感染症や急変のリスクが高いため、すぐに受診が必要です。

発熱のみで他の症状がなく元気な場合は自宅で様子を見ることが可能ですが、以下の症状が現れた場合は早急に受診を検討すべきです。

  • 意識不明、ぐったりしている
  • 顔色が悪い
  • 泣き声が弱い
  • 水分が取れない
  • 強い頭痛や腹痛
  • けいれんが止まらない など

発熱が4日以上続く、または咳や下痢がある場合も受診が推奨されます。

迷う場合は、厚生労働省の「こども医療電話相談」や「救急安心センター(#7119)」を利用しましょう。これらは無料で専門家に相談できます。

発熱について

発熱は体温が37.5度以上、38度以上は高熱として定義されています。体温は一日の中で変動し、特に子どもは体温調節機能が未熟で、環境の変化で体温が上昇しやすいです。41度以上の高熱は危険で、脳に障害を及ぼす可能性があります。

発熱の原因としては

  • ウイルスや細菌
  • 自己免疫疾患
  • 腫瘍 など

が挙げられ、重篤な病気が発熱の原因となることもあります。

解熱剤の使い方

生後6カ月以下の子どもに解熱剤を使用する際は、保護者の自己判断で使わないように注意が必要です。高熱だからと言ってすぐに解熱剤を使用する必要はなく、子どもの状態をよく観察して判断しましょう。

解熱剤は、子どもがつらそうな時や、熱が上がりきってから使用すると効果的です。寝かせている時に無理に起こして使用することは避け、体温が安定した頃に使うことが勧められます。

また、薬剤の使用量は体重に基づいて正しく計量し、過去に処方された薬剤を使うのは避けましょう。

発熱時の過ごし方

発熱時には、以下の点が大切です。

  • 十分な休養
  • 水分摂取

食事や水分が摂れる、機嫌が良い場合は自宅で様子を見ても問題ありません。

抗生物質の乱用は避け、ゆっくりと休ませることが推奨されます。入浴は体力を消耗するため、体調に応じて控えめにするか、体を拭く程度が良いです。

熱が下がった後でもすぐに登園せず、免疫力が回復するまで休養が必要です。

クーリング

発熱時には、頭や脇の下などの大きな血管を冷やすことが有効です、無理に行う必要はなく、子どもが嫌がる場合は避けましょう。熱の上がり始めには冷やすことは逆効果です。

また、冷却シートは小さな子どもに使用すると、はがれて鼻や口がふさがれる窒息事故が報告されているため、使用時には保護者の目が届く範囲で使用してください。

子どもの発熱は体調を守るための自然な反応であり、特別な症状がない場合は無理に熱を下げる必要はありません。解熱剤は子供の状態を見て使用し、必要であれば適切なタイミングで使うことが重要です。発熱が続く場合や、異常な症状が見られる場合には速やかに受診することを心がけ、適切な対応を行うことが大切です。

風邪症候群(かぜ)

子どものかぜ:受診の必要性と治療法

風邪(かぜ)は、通常は自然に回復するため、必ずしも病院を受診する必要はありません。しかし、子どもの場合、脱水や合併症のリスクが高いため、適切なケアが重要です。特に、かぜの初期症状が他の重篤な病気と似ていることがあるため、注意深く観察することが必要です。たとえば川崎病や白血病などが考えられる場合もあります。

  • 顔色が悪い
  • ぐったりしている
  • けいれんを起こしている など

以上のような症状が見られる場合は、緊急受診が必要です。

受診の目安

特に以下のような症状がある場合は、早めに受診を考えるべきです。

  • 生後3ヶ月未満の発熱
  • 発熱が4日以上続く
  • 呼吸が苦しい
  • 水分が摂れない
  • おしっこの回数が減る

かぜの原因と症状

風邪の原因は大半がウイルスで、ライノウイルスやRSウイルス、エンテロウイルスなどが代表的です。

症状としては、

  • くしゃみや鼻水
  • 喉の痛み
  • 咳や痰
  • 発熱、頭痛、全身倦怠感 など

が見られ、リンパ節の腫れもよく起こります。

免疫力が未発達な子どもは風邪をひきやすく、保育園などの集団生活では、病気にかかる頻度が増えます。

症状を悪化させないためのケア

風邪の治療は対症療法が中心となり、特効薬はありません。重要なのは、症状を悪化させないために以下のケアを実施することです。

  • 水分補給: 脱水予防のため、こまめに水分を与えます。麦茶や湯冷まし、経口補水液などが推奨されます。
  • 栄養補給: 消化に良い食事(例:野菜の煮込みや温かいスープ)を与えます。たんぱく質が豊富な豆腐や白身魚も適しています。
  • 睡眠: 充分な休養をとることで免疫力を高めます。
  • 療養環境の整備: 室温や湿度の調整を行い、加湿器を使用して鼻や喉を保湿します。

かぜに負けない体づくり

風邪を予防するためには、日常生活の中で免疫力を高める工夫が重要です:

  • 腸内環境の整備: 善玉菌を多く含む食品(ヨーグルトや納豆など)を摂取し、免疫力を高めます。
  • よく噛んで食べる: 免疫グロブリン(IgA)が分泌され、病原体に対する防御力が強化されます。
  • 外遊び: 自然の細菌に触れたり、日光を浴びることで免疫機能が向上します。

風邪にかかっても、必ずしも病院を受診する必要はなく、軽い風邪であれば家庭でのケアで回復します。しかし、症状が悪化した場合や赤ちゃんなどの免疫が弱い子供は早めに受診することが重要です。日常生活で免疫力を高める工夫を取り入れ、風邪に負けない体づくりを心がけましょう。

【お気軽にご相談ください】

恵比寿こどもクリニックでは、小児科専門医・アレルギー専門医の保科しほ院長を中心に、『共育て』をモットーに診療を行っています。日々子育てに悩むご両親と同じ目線で、お子さんの病気や健康の問題に向き合うことはもちろん、ご両親の支援にも積極的に取り組んでいます。

より良い医療を追求するために、東京と神奈川を中心にコミュニティ・クリニックを展開している医療法人社団こころみから、運営サポートを受けています。

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(こころみ医学『子供の発熱の対応法と解熱剤について』
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(こころみ医学『子どものかぜは受診すべき!?治療と対策』
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