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誤飲

子どもは小さなものを飲みこんでしまうことが多いので、危険なものはお子さんの手の届かない場所に置くよう注意しましょう。
お子さんの誤飲事故の中でタバコの誤飲が最も多いため、この記事ではタバコの誤飲について説明します。
子どものタバコ誤飲事故は非常に危険であり、0~2歳の年齢が特に誤飲しやすい時期と言えます。この年齢の子どもは、歩き始めると周囲の物に興味を持ち、タバコを口に入れてしまうことがあります。

症状

タバコを誤飲すると、ニコチンによる中毒症状が現れることがあります。

  • 嘔吐
  • 腹痛、下痢
  • めまい
  • 喘鳴(呼吸時にゼーゼー、ヒューヒューとなること)
  • 顔面蒼白(チアノーゼ)
  • よだれの増加 など

以上のような症状が、誤飲後30分~4時間以内に見られることがあります。
特に大量に誤飲した場合や、タバコの浸出液(タバコを浸した液体)を誤飲した場合、致命的な症状を引き起こすことがあるため、すぐに医療機関を受診する必要があります。

子どもにおけるニコチンの致死量

子どもにおけるニコチンの致死量は、10~20mg程度です。タバコ1本には16~24mgのニコチンが含まれているため、タバコを半分以上誤飲した場合、命を落としてしまう恐れがあります。

対処法

タバコを誤飲した場合、以下の対応をとってください。

  • 水分を与えずにできるだけ嘔吐させる
  • 口の中にあったものはかき出す
  • 「いつ」「どのくらいの量」を誤飲したのか把握する
  • 状況が把握できたら、すぐに医療機関に連れて行く

タバコを誤飲した場合には水や牛乳を与えてはいけません。水分によりニコチンが溶け出し、症状が悪化する恐れがあります。
特に水に浸してあるタバコは、ニコチンが水に溶けているため吸収が早いです。浸出液に溶け出したニコチンの量が多いと、5分以内に死亡してしまいます。タバコの浸出液を誤飲した場合には、救急車を呼んで早急に医療機関を受診させてください。

また、次の基準に該当する場合も早急に医療機関を受診させてください。

  • タバコを1/4本以上誤飲した、もしくは誤飲した量が不明
  • 顔面蒼白、嘔吐、ぐったりしている といった症状がある

タバコを誤飲して1日症状がなければ、タバコによる中毒症状はないと判断して大丈夫です。

予防策

予防策として、以下の点に気をつけましょう。

  • タバコを子どもの手の届かない場所に保管する
  • 空き缶やペットボトルを灰皿代わりに使わない
  • タバコを吸う場合は、子どもの近くでは喫煙を避けるよう配慮する。

タバコの誤飲を防ぐためには、大人の注意が欠かせません。家庭内でのタバコの管理を徹底し、子どもが手に取ることができないようにすることが最も重要です。
誤飲のリスクを減らすためにも、タバコの取り扱いには十分な注意が必要です。

タバコの誤飲は子どもの誤飲事故の中で最も多く、特に0~2歳の子どもに多いです。子どもが行動範囲を広げることで、誤飲のリスクが高まります。誤飲を防ぐためには、タバコの管理を徹底し、周囲の大人が注意を払うことが大切です。

【お気軽にご相談ください】

恵比寿こどもクリニックでは、小児科専門医・アレルギー専門医の保科しほ院長を中心に、『共育て』をモットーに診療を行っています。日々子育てに悩むご両親と同じ目線で、お子さんの病気や健康の問題に向き合うことはもちろん、ご両親の支援にも積極的に取り組んでいます。

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(こころみ医学『タバコの誤飲』
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